目次
INTRODUCTION
秀和レジデンスとは/【図解】秀和レジデンス/秀和と日本マンション史/年代別で見る秀和/ヴィンテージマンション図鑑/シリーズ第1号 秀和青山レジデンス物語
INTERVIEW
秀和レジデンス住人インタビュー
COLLECTION
01 ときめくタイル/02 ラフウォール/03 屋根コレクション/04 金物の世界/05 輝くステンドグラス/06 アイアン柵のバルコニー/07 秀和を照らす灯り/08 調和する植栽/09 秀和の館銘板/10 個性的な塔屋
COLUMN
01 図解考察 ラフウォールができるまで/02 「秀和ブルー」というオリジナルカラー/03 イラストで楽しむ秀和/04 ヴィンテージマンションのリノベ術/05 秀和創業者 小林茂ものがたり/06 60~70年代の参宮橋レジデンス/07 ディテール観察/08 秀和に似ている建物
全国の秀和レジデンス
メディア掲載
メディアに取り上げていただきました
2023.4.24 R.E.port 『「秀和レジデンス」に愛を込めて』
2023.4.23,28 日本経済新聞及びオンライン 『ビンテージマンションの育て方 名作物件から学ぶ価値』
2022.9.15 ESSE Online 『話題のリノベ・建築本「秀和レジデンス図鑑」の著者にインタビュー』
2022.8.4 @DIME 『話題の本「秀和レジデンス図鑑」著者が語るヴィンテージマンションの魅力』
2022.8.4 @DIME 『昭和のヴィンテージマンション「秀和レジデンス」が令和時代の今でも愛され続ける理由』
2022.6.14 relife+ vol.44 『話題のリノベ・建築本の著者にインタビュー』
2022.5.17 Pen online 『なぜここまで人気⁉ マニアも現れた人気ヴィンテージマンション「秀和レジデンス」に迫る』
2022.4.29 BSテレビ東京『突撃!隣のスゴイ家』の昭和の日スペシャルに取材協力を致しました。
2022.4.29 Pen 2022年6月号『BOOK』コーナーでご紹介いただきました。
2022.4.12 TimeOutoTOKYO(日本語版)『日本を代表するビンテージマンション「秀和レジデンス」の魅力をマニアに聞いてみた』
2022.3.26 デイリー新潮『世界の長者番付で3位に…バブルの不動産王・小林茂の素顔 30代で「秀和レジデンス」を生んだ背景とは』
2022.3.23 TimeOutTOKYO『Retro Tokyo: these Euro-style Shuwa Residences are the it apartments of the ’60s』
2022.3.21 withnews『「青い屋根に白い壁」各地に マニア愛する「秀和レジデンス」の正体』
2022.3.13 デイリー新潮『「秀和レジデンス」なぜ今注目? 東京を代表するレトロマンションの“マニアックすぎる”魅力とは』
2022.2.26 よろず〜ニュース『魅惑のレトロマンション・秀和レジデンスの図鑑がマニアックすぎ 建て替え進むも「今では再現できない」』
2022.2.26 デイリースポーツonline『「秀和レジデンス」なぜ今注目? 東京を代表するレトロマンションの“マニアックすぎる”魅力とは』
秀和の中を公開!住人インタビュー
それぞれの秀和レジデンスで自分らしく暮らす、住人インタビューを7件掲載。1件目は秀和恵比寿レジデンスににお住まいの今野さん。20代から30代にかけての8年間を、アーティスト活動の拠点にしていた英国・ロンドンで過ごした。その後、40年近くをずっと渋谷・ 恵比寿界隈で暮らしてきた。「もともと新築にこだわりはなくて、住んできたのは中古の一軒家とかヴィンテージマンションとか、古い物件ばかり。そういえばロンドンでも、築300年の フラットを借りていたことがあったね」と言う。秀和恵比寿レジデンスとの出会いは10年ほど前。「誰の好みも気にせず、とにかく自分が『好きだ』と思える家に住もう」と決意し、現在とは別のお部屋に入居。ルーフバルコニーのある現在の部屋が販売された際、即購入。マンション内で住み替えで現在に至る。「家の中で一番いい場所」だという制作スペースの机の前に座ると、天気がいい日は窓から富士山が望める。 たときのことだった。
気になる秀和レジデンスの中の暮らしを写真付きで掲載。
シリーズ第1号
秀和青山レジデンス物語
「秀和レジデンス」シリーズの第1号物件、秀和青山レジデンスは、東京五輪が開催された1964(昭和39)年、渋谷駅から徒歩5分の並木橋交差点近くに誕生した。
敷地面積は1926.47m²、地下1階、地上8階の、当時としては高層のマンションである。「秀和」といえば、白い塗り壁に青い屋根の南欧風デザインがシリーズのシンボルともなっているが、実は白壁の南欧風デザインが取り入れられたのは第3号物件となる秀和赤坂レジデンスから。秀和青山レジデンスは、それとは異なるすっきりとシックな外観の建物だった。
デザインを担当したのは、同じ年に建設された駒沢オリンピック公園総合運動場体育館の設計なども手がけた建築家・芦原義信氏だ。
全国に現存する134棟の秀和レジデンスを掲載!
1964(昭和39)年から2000(平成12)年に建てられた秀和レジデンス。東京を中心に北海道から福岡まで、現存する134棟をエリア別・竣工年順に紹介。個々の秀和レジデンスの特徴も必見。ステンドグラスやモザイクタイル、外壁の模様、唯一無二のモチーフ…と、その特徴は多岐にわたる。
秀和レジデンスとの出会いは一目惚れ
秀和レジデンスに最初に出会ったときの衝撃は、今でも覚えている。本業である不動産業・リノベーション業の仕事で訪れた秀和田町レジデンスが、私の「ファースト秀和」であった。
秀和レジデンスがない佐賀県、秀和どころかマンションよりも戸建てが多い緑豊かな田舎に育った私にとっては、その南欧風の建物は初めて見るものであった。しかも、秀和田町レジデンスは田町第2レジデンスが並列する大規模秀和でもある。
キラキラと太陽の光を浴びて輝く青緑瓦と白い塗り壁のコントラストの美しさ。エントランスやバルコニーのアイアンの繊細さ。その圧倒的な存在感に魅了されたのである。まさに、一目惚れだった。
1964年東京オリンピックの年に誕生したマンションシリーズが、今も 多くの人に愛され続けているのはなぜか。その魅力について、本書を通じ て一緒に感じ、楽しんでいただければ幸いである。
谷島 香奈子