秀和第二東陽町レジデンス
門柱の風見鶏がお出迎え。 東陽町の次女はさっぱり系
東陽町駅から徒歩5分、西友に向かう手前に青い屋根の大きな建物が見えてきます。これが東陽町の4姉妹の2番目、秀和第2東陽町レジデンス。総戸数193戸・1974年築の秀和です。
東陽町の秀和4姉妹の次女です
長女の秀和東陽町レジデンスも直線的なフォルムが見受けられましたが、次女はさらにもうちょっと直線的でさっぱり。青い屋根も、エレベーターコアのタワー部分にちょこんと乗っかっていていつもよりシンプル。でも、アーチ門柱やアイアンもしっかりある。なんだか秀和と団地のハーフみたいな出で立ちです。
あれ?いつものアレがない
この秀和、まず近くで見ると建物自体の大きさもさる事ながら外壁の塗りに驚きます。ここの秀和にはいつものラフフォールがないんです。厳密に言えば壁塗りはすこし凸凹がありますが、いわゆる上地のモルタル塗りがほぼ無いに等しいくらいのさらっとした仕上がり。各階の住戸のバルコニーは曲線美のあるS字のアイアン柵で囲われこちらもサラッとしたシンプルな隔て板で分けられています。滑らかなホワイトの外壁塗りとアイアン柵たちが直線的に並ぶ様子は少し引いて観ると装飾性のコントラストが生み出されなんとも美しく映えます。
アプローチ横に取り付けられた館銘板と描かれたフォントもソリッドな雰囲気で、この建物とよく似合っていますね。
ハートの模様がありました
アーチ門の門柱はアイアンで直線とS字のフレームをハートのように組み合わせたもの。アーチ部分には太いフレームの周りにS字とC字をシンプルに組み合わせた、美しいカールを描いた仕上がり。装飾が抑えめながら、門柱部分の上には風見鶏が空を見上げているのがポイント。こういう部分に秀和らしい遊び心とセンスを感じます。アプローチまで続くアイアン柵は門柱と同じハート型と直線を組み合わせたデザイン。こちらも真っ直ぐエントランス手前まで配置され、どこか整然とした雰囲気が漂います。
アプローチと階段のタイルは70年代の秀和らしいスタンダードな配色とパターンのもの。一部が退色しちゃっているものの、赤を中心に美しい模様が円状に広がっています。階段部分を上から見下ろすと、綺麗な円が続いているのも素敵です。
この秀和が建てられたちょうど同じ頃には近くでは南砂住宅などの大規模な団地が生まれており、
この秀和も規模感やシンプルで抑えるところを抑えたミニマルな装飾美はどこか似通ったものが感じられます。
そういった時代背景などに思いを馳せつつ、美しいタイル、青瓦やアイアン…建物全体を見ていくとこの秀和ならではのヴィンテージ感が、より素晴らしく感じられるのかなと思います。
建物の周りはぐるっと駐車場が囲んでいて、居宅は南向き、東向き、西向きの3タイプがあり、隣接する建物から距離がある程度離れています。そのためお部屋からは眺望が抜けていて、陽当たりも風通しもとっても良いです。
なんだろう、この安心感
お向かいには西友があって、このロケーションと建物の雰囲気はやっぱりちょっと団地に近い。すぐにお買い物に行けて日々の暮らしにも非常に便利です。
風見鶏がチャームポイントの東陽町4姉妹の2番目の秀和です。
マンション名 |
秀和第二東陽町レジデンス |
所在地 |
東京都江東区東陽4丁目7−17 |
最寄り駅 |
東京メトロ東西線東陽町駅徒歩5分 |
築年月 |
昭和49年10月 |
建物構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC) |
棟総戸数 |
193戸 |
管理会社 |
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