上階の形が面白い、見上げたくなるコンパクト秀和

亀戸駅の北口を出て、商店街で賑わう明治通りから少し入ったところに小ぶりな秀和が見えてきます。1981年築・総戸数44戸の秀和亀戸二丁目レジデンス。

亀戸にある、かわいい方の秀和です

小さめな秀和ながらも、近くまで来るとすぐに分かる美しい佇まいが素敵。近くの秀和亀戸天神橋レジデンスと比べると大きさの違いにちょっと驚きます。少し離れて建物の形状をみると、上階層の形が台形のような上にいくほど窄でいるようなかたちでユニーク。こちらは80年代の秀和らしく、60年代や70年代のような華美な装飾は全体的にすこし抑えめな印象。バルコニーを見てみると、仕切りは隔て板のみの使用でシンプルな装いです。以前はバルコニーのアイアンは屋根より少し明るめのブルーだったものが、今は修繕を経て珍しいグレーのものに。また数年前の修繕工事で外壁を塗り直したので、独特のラフウォールはすこしマイルドな雰囲気に変身しました。それでもアイアンの形状や瓦屋根などは秀和レジデンスのそのまま。今でも美しい存在感を出しています。

ひとつ抜きん出ているよね

正面アプローチからエントランス内部まで続く床材タイルは艶やかなオレンジ色。小ぶりな入口に暖かみのある色調を添えています。エントランス内部の壁は白を基調とした煉瓦調のタイル張り仕様。オレンジとの対比が美しく、直線的なデザインが80年代らしくて良い感じです。エントランス付近の煉瓦造りの花壇には植栽が植えられていて、エントランス横に植えられた桜の木がシンボルツリーに。コンパクトな敷地でも植栽などの空間を割くことで、ゆとりを感じられる仕上がりになっています。周りにはエントランス全面にスペースを多く割けない建物が多い中、こういった造りはさすが秀和。

亀戸は発展しつづけている下町

近くには大型のUR団地や飲食店などもあり下町の雰囲気が漂います。業務スーパーをはじめスーパーや駅にはアトレもあり、普段の生活にも困りません。大通りに近いものの、住宅街に入ったところにあるので騒音も気にならずに過ごせそうな環境です。

亀戸天神社にも徒歩８分なので、梅や藤を見にお散歩されてはいかがでしょうか。
亀戸のアットホームで小ぶりな秀和でした。