秀和新坂町レジデンス
正面から見上げたくなる、小ぶりなこだわり秀和
青山一丁目の駅から歩くこと約5分。
緩やかな坂を登った先にある、1968年築の総戸数34戸と小ぶりなレジデンス。赤坂の高級住宅街にある秀和で、周囲は外苑東通りから一本入った閑静なロケーションが特徴的。周りを見ると重厚感があるタイル貼の建物ばかり。外観が全然違うので、秀和だけ浮いてしまいそうですが、妙に周りになじんで良い雰囲気があります。
モチーフが生きている秀和です
建物を正面から見た時のカクっとした正方形のフォルムに、上に載せた凸状の屋根がちょっとゴツくて可愛らしいです。
バルコニーはそれぞれ独立していて、住戸から突き出たような形をしています。柵のアイアンは珍しいトップに槍飾りが付いたストレートタイプ。バルコニーの形状ともよくマッチしていて、建物をよりキリッと見せてくれている気がします。正面の外塀の一部はくり抜かれ、葉っぱモチーフのアイアンが取り付けられているのがポイント。こういったところの装飾にも秀和の細やかさが感じられます。
アプローチにはラフウォールの外塀がエントランスまで続いていて、この白いラフウォールにレンガを載せた組み合わせがまた美しい。
脇にある共用部のドアとそれを覆う塀もアーチになっており、凝っていて素敵。敷かれたアプローチタイルは、以前は丸型のパターンタイルだったものから改修され、青白の秀和カラーにピンクのアクセントを加えたスクエアタイプになりました。アプローチから奥まった先にある青瓦を載せた小ぶりなエントランスは、まるで洋館の入り口のよう。周りのラフウォールと1階住戸の植栽たちとが相まって良い感じの雰囲気を作っていますね。
エントランスの扉の装飾も素敵で、ガラスは交換されているものの、竣工当初から同じデザインのものを使用しています。
円とストレートを放射状に組み合わせた模様は羽を広げた孔雀みたいで美しいです。1960年代の秀和らしい、凝った造りが随所に見られるのがマニアとしては嬉しいところ。
超都心ならではの眺望が
こちらの屋上からは東京ミッドタウンをはじめ六本木方面が一望できます。
ここに上がる度に、こんな素敵な立地に建っているんだと実感できちゃいますね。ちなみにここの塔屋も特徴的。2枚の大きな板で挟まれたペントハウスにも見える形をしています。秀和の中でも珍しいタイプで、この新坂町と秀和東荻窪レジデンスにしか見られないんですよ。
新坂町というレジデンス名の由来は、江戸の旧町名から
この秀和は名前に旧町名を冠していて、現在の赤坂8丁目の一部と南青山1丁目の一部が「赤坂新坂町」と呼ばれていました。
もともとは江戸時代に町域の大部分が武家屋敷だった由緒ある地域で、この秀和が建てられた時には町名は廃止されていましたが、こうして地名の歴史と由緒を建物に受け継いでいるようです。立地としては青山一丁目から徒歩5分、六本木や赤坂見附、乃木坂も徒歩圏内で行けてしまうという、正に都会のド真ん中。でも建物は大通りから中に入った静かな場所に、というのがこれまた秀和らしいニクイところ。
歴史の面影を名に残した、小ぶりながらもこだわりがしっかり詰まった秀和です。
マンション名 |
秀和新坂町レジデンス |
所在地 |
東京都港区赤坂8丁目5-9 |
最寄り駅 |
東京メトロ銀座線「青山一丁目」駅徒歩5分 |
築年月 |
昭和43年9月 |
建物構造 |
鉄筋コンクリート造(RC) |
棟総戸数 |
34戸 |
管理会社 |
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