山手線の線路を見下ろす、正統派な秀和

多くの人が行き交う原宿駅から北へ歩を進めると見えてくる、秀和第2神宮レジデンス。

山手線から見える、あの秀和です

1971年築・総戸数80戸の秀和です。北参道駅からは明治通りを西へ入った閑静な住宅街に位置し、明治神宮の敷地と線路を挟んで隣り合わせに位置するなんとも雅な立地。

山手線に乗っていると、代々木駅と原宿駅の間に車窓から目に留まります。
建物に近づいて見てみると、外堀と外壁の間から顔を出している植栽が美しい。バラでしょうか。多くの秀和にモチーフとしてもよく使われますが、秀和って蔦やバラの植栽がよく似合います。見上げた住戸の一部の花台にはS字のアイアンを台形状に組み合わせた柵が使われていて、可愛い小窓にさらに可憐さが増しています。煉瓦の花壇と植栽の緑、白いラフウォール、青瓦にアイアンと秀和らしい美しさが詰まった光景が見られます。外塀の彫り込みにはS字を組み合わせたハートのモチーフが配置され、こちらも意匠に彩りを加えています。

エントランスの瓦と屋根は同じ色調の青色が使われており、白塗りの壁によく映えています。
また、色の統一感があってアイアン装飾や照明などもより美しく纏まって見えますね。正統な秀和という感じがしていて風格を感じます。アプローチには竣工時から残る円状のモザイクタイルが敷かれ足元を彩ります。こちらのものは秀和大岡山レジデンス(1972年築)とよく似た配色とパターン。門柱はレンガの土台の上に、ストレートとC字を組み合わせたフレーム、そしてトップに曲線美のあるカールさせた装飾が美しい。

多くの秀和と同じく、入口正面からもう素敵な雰囲気がありますね。
存在感のある門柱、程よい規模感のエントランスアプローチとモザイクタイル、そして植栽の組み合わせは優雅の一言に尽きます。
西側の方からエントランス上を見上げると、2階の住戸のバルコニーから1階エントランスにかけて続く外壁は、緩やかなアールがつけられた造り。この壁の一部は上が半円状にくり抜かれ、アイアン製の扉になっていて駐車場への出入り口になっています。

敷地西側の駐輪場から外の駐車場へと続く門もアイアンの仕様。こちらはS字と直線の組み合わせにフレームの上部には蔦を模したようなデザイン。

アプローチと同じくらいここからの眺めも素敵。
アイアンのゲートの奥に続く小道に白い壁、見上げると住戸の美しい金物と窓たちを目にすることができます。

マンション全戸で二重サッシ化しています

線路が近いこともあり、窓はすべて二重サッシ仕様に。
電車の音が多少気になることもありますが、それでも生活圏が原宿と表参道というのは代え難いものがあります。立地としては原宿駅まで徒歩約8分、副都心線・北参道駅からも約5分。とってもいい立地です。静かに自然を感じたい時には、明治神宮や代々木公園へ行ったり、賑やかな街を散策したいなら表参道方面へ。都心だけども豊富な緑が間近で原宿や表参道が住まいのエリア。

そんな街でお買い物をした後その足で歩いて家まで帰れるなんて、夢のようだと思いませんか？
ロケーションとしても、にぎやかさから程よく離れた距離感がいい。
街を歩いていても、電車に乗っていても目に留まる神宮前の秀和です。