モチーフが可愛い。花で彩られた秀和レジデンス
渋谷駅から賑わう街並みを抜け、道玄坂を登った先の高台に広がる閑静な住宅地の一角に佇む、秀和第二南平台レジデンス。
1970年築・総戸数205戸の美しい秀和です。
花のモチーフがかわいい秀和
秀和レジデンスの中には、独自のモチーフ(柄)を持っているレジデンスがあり、秀和第二南平台レジデンスもその一つで、花のモチーフやレリーフが随所に散りばめられています。
入口正面を飾る2本の門柱がもう特徴的。
何本ものアイアンフレームを組み合わせた形の門柱は秀和に多いですが、こちらは太く大きい一本の鉄柱の様なずっしりしたかたち。それでも剛健な感じではなく、たおやかな印象を与るのはこの網目の様な模様とトップに花の蕾のようなモチーフが装飾されているからでしょうか。蕾のようでもあるのですがイチゴのようにも見えるんですよね。
門柱の足元の土台がタイルになっているのもチャームポイント。
エントランス横などのアプローチを覆う柵にはアイアンの中に大きな花の模様が埋め込まれています。この花のデザインと大きさ、なんだか大胆で見ていると可愛く思えてきます。それぞれの装飾は立派で格好いいのですが、よく見ると可愛い。そんな秀和な気がしています。
この秀和、なかなかの凝り性のようで門柱や柵のみならず タイルや壁にも花がたくさん。
アプローチのタイルにもご注目。アプローチを彩るタイルは、薄いグレーのスクエアタイルの中に同じくスクエアタイプの青と黄色で花を模った可愛らしいパターン。小さな花たちが咲いている様にも、風に吹かれて舞っている様にも見えていて素敵です。
モコモコしたラフウォール
建物を彩るラフウォールもポイント。場所によってちょっと違った塗り方がされているんです。
駐車場に面した外塀の塗り方を見ると、上塗りはモコモコっとしたボリューム感のある塗り方。
でも建物に目を向けると下地に加え、上塗りも毛羽立ちがあるようなまるで油絵の様なタッチ。
70年代の秀和らしく、バルコニー仕切りにもモルタルがしっかりと塗られていて、こちらも荒々しい質感に仕上がっています。
エントランスの入り口にある壁をよく見ると、上述の壁模様とは違って、ここにも葉と茎を模したモルタル造形のような模様が。
アイアン、アプローチタイルや大きく描かれたモルタル造形など散りばめられた花々たちと、この荒々しい壁の組み合わせがカッコよく美しいです。
外観や共用部などの整備された様子を見ていると、昭和45年築のレジデンスでありながら、今だ存在感と美しさを保っているのは、まさに管理人さんや住民の方々の意識の高さの表れじゃないかと感じます。
立地のよさに、関わる人たちの意識の高さも加わり非常にいい気が流れている(ような気がする)秀和レジデンス。また防犯面では、管理人さんだけじゃなく、オートロックも付いてます。
ちなみに南平台町って、どこ?
と思う方へご説明をば。
南平台は、渋谷から徒歩10分とは思えない閑静な住宅街で、渋谷だけでなく代官山へのアクセスもしやすい隠れた人気エリア。自転車をお持ちであれば恵比寿や目黒方面にもさっとお出かけも出来ちゃうのもいい。
また、台という名の通り道玄坂をあがった高台にあるこの街は、元首相三木武夫記念館や大使館などが複数ある由緒正しきエリアでもあります。
このレジデンスのお隣にはレストランアンジェパティオがあり、週末には結婚式が催されおめでとうーという声と綺麗な花嫁さんを目にすることも。幸せな気分になれますね。
反対には秀和第一南平台レジデンスがあり、ふたつ仲良く寄り添って建っています。
お花がモチーフの、立派で可愛い南平台の秀和です。